「石山寺と湖南の仏像」の仏像紹介 第1回
7月13日(日)開幕の「石山寺と湖南の仏像」展に出陳予定の仏像を、これからプレビューとして簡単に紹介していきたいと思います。
第1回目は、石山寺の本尊、木造如意輪観音半跏像(はんかぞう)の胎内に収められていた4体の金銅仏のうちの一つ、銅造観音菩薩立像(奈良時代 重要文化財)です。
この柔和で優しげな表情は、金銅仏ならではの「やわらか表現」です。蜂の巣の材料の一つ「蜜蝋(みつろう)」つまり、ワックスを温め盛上げて像の形を作り、それを型にはめて熱すればロウは溶け出し、そのロウの場所に溶けた銅を流し込んで造るのです。だから、この優しさはロウの滑らかさでもあるわけです。
写真は通常の文化財用のグレーバックではなくて黒バック。当初はこの写真をポスター用にと思って、ちょっとムーディーに写したのです(撮影者は私)。結局、ポスターは夏らしく白地になりましたのでこの写真は不採用。それでも、歴博だより第72号の巻頭カラー写真と、企画展の入場チケットは、せっかくなのでこの写真を使いました。
優しさと崇高さが表れてると思いませんか(自画自賛)。本物はさらにすばらしいので、ぜひ直接ご覧になってください。(てらしま)
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