大津の映画館2
2008年12月23日
「大津の映画館」シリーズ第2弾です。
最初に触れた映画ファンの畠山秀一氏は大正9年(1920)大津市の三井寺町で生まれられ、
平成9年、78歳で亡くなられました。
遺族の方から寄贈の申し出をいただいたのは、その翌年のことでした。
生前、私がご自宅まで調査に寄せていただき、お話を伺ったのですが、映画のチラシを前にして、
それはそれは熱心に、一枚ずつ私に示され、楽しそうに、そして延々と映画館や映画の内容、
映画スターについてお話になるのです。もう、いつ終わるのかと不安?になるほど・・・。
今回も時代劇。嵐寛とならぶ時代劇の大スター、大河内伝次郎です。
あの独特の台詞の言い回しは、耳について今も離れません。
タイトルは「荒木又右衛門」。
伊賀上野の鍵屋の辻での仇討ちで有名ですね。主演の大河内伝次郎は、丹下左膳や国定忠治が当たり役で、
チャンバラ映画には欠かせない名優でした
本作は、彼の初期の作品(昭和6年)で、
男優は、沢田清・海江田譲二・片岡知千蔵、
女優は伏見直江や山田五十鈴と、豪華メンバーでした。

右下の「特別優待券」は、階下席が大人20銭、小人10銭。
上映館の「帝国館」は、大津の日活直営館として有名で、
明治時代の芝居小屋が前身です。当初は稲荷座と呼ばれていましたが、
大正9年頃、帝国館と改称し、その後ほどなく映画の上映を始めたようです。
館名は、大津映画劇場、大津日活映画劇場とかわり、昭和30年頃に有楽座と改称、
同38年に閉館しました。
大津の映画館の名前はコロコロと変わっているので、
年代によって、ご存知の館名が違うのが、聞き取り調査をしていて面白く、
またややこしいところです。
場所は現在の、大津市松本一丁目6番あたり、浜通りに面して立派な建物が建っていました。
(樋爪)
最初に触れた映画ファンの畠山秀一氏は大正9年(1920)大津市の三井寺町で生まれられ、
平成9年、78歳で亡くなられました。
遺族の方から寄贈の申し出をいただいたのは、その翌年のことでした。
生前、私がご自宅まで調査に寄せていただき、お話を伺ったのですが、映画のチラシを前にして、
それはそれは熱心に、一枚ずつ私に示され、楽しそうに、そして延々と映画館や映画の内容、
映画スターについてお話になるのです。もう、いつ終わるのかと不安?になるほど・・・。
今回も時代劇。嵐寛とならぶ時代劇の大スター、大河内伝次郎です。
あの独特の台詞の言い回しは、耳について今も離れません。
タイトルは「荒木又右衛門」。
伊賀上野の鍵屋の辻での仇討ちで有名ですね。主演の大河内伝次郎は、丹下左膳や国定忠治が当たり役で、
チャンバラ映画には欠かせない名優でした
本作は、彼の初期の作品(昭和6年)で、
男優は、沢田清・海江田譲二・片岡知千蔵、
女優は伏見直江や山田五十鈴と、豪華メンバーでした。

右下の「特別優待券」は、階下席が大人20銭、小人10銭。
上映館の「帝国館」は、大津の日活直営館として有名で、
明治時代の芝居小屋が前身です。当初は稲荷座と呼ばれていましたが、
大正9年頃、帝国館と改称し、その後ほどなく映画の上映を始めたようです。
館名は、大津映画劇場、大津日活映画劇場とかわり、昭和30年頃に有楽座と改称、
同38年に閉館しました。
大津の映画館の名前はコロコロと変わっているので、
年代によって、ご存知の館名が違うのが、聞き取り調査をしていて面白く、
またややこしいところです。
場所は現在の、大津市松本一丁目6番あたり、浜通りに面して立派な建物が建っていました。
(樋爪)
大津の映画館1
2008年12月20日
もう古い話になりますが、平成10年、市民の方から膨大な映画関係資料のコレクションを寄贈していただきました。
このコレクションは、市内在住の熱烈な映画ファン、畠山秀一氏(故人)が蒐集されたもので、
なかには大正15年(1926)から昭和17年(1942)までの映画チラシ1,660点が含まれていました。
チラシのほとんどは、大津市内の映画館で興行されたときに配られたものです。
今回から、畠山コレクションについて、少し連載、紹介していきます。
映画のタイトルや役者の名前も、ファンにとっては時代を感じさせることでしょうが、
それとともに、チラシに記された映画の観覧料や大津市内カフェの宣伝なども、
当時の大津の風俗を知る恰好の資料といえます。
第一回目は、ご存知、嵐寛(アラカン)の鞍馬天狗です。

嵐寛こと、嵐寛寿郎は、阪東妻三郎(バンツマ)や片岡千恵蔵とともに時代劇の大スター。
チラシの中央に、大きく横書きされたタイトル「天狗廻状」は、
昭和7年、嵐寛プロ独立一周年記念として、前後編が制作されました。
鞍馬天狗は、嵐寛の十八番(おはこ)。近藤勇ひきいる新選組とのチャンバラシーンは、
子供たちの圧倒的な人気を得て、シリーズは大ヒットしました。(樋爪)
メモ1
チラシの右下にある「大津キネマ」は、大津市の札の辻にあった映画館です。開館は大正11年。
当時は「近江館」と呼ばれていたらしく、ほどなくして大津キネマと名前が変わり、
帝国キネマ・新興キネマの直営館となりました。同館は、以後、大津東宝、大勝館と改称、
昭和30年頃、さらに昭劇と改称され、同32年頃には閉館しています。
メモ2
チラシの左下に「御優待割引券」が二枚ついています。これを見ると、割引後の階下席は20銭、階上席が30銭。
大都市の封切館の入場料50銭と比べると、大津の映画館はかなり安かったことになります。
ちなみに当時は、お蕎麦が一杯10銭、コーヒーが一杯10銭から15銭くらいでした(朝日新聞社「値段の風俗史」参照)。
メモ3
このチラシも含め、畠山コレクションを紹介した解説図録「大津の映画館」を当館で販売しています。
代金は一冊600円(送料別)。興味のある方は、是非お買い求めください。
このコレクションは、市内在住の熱烈な映画ファン、畠山秀一氏(故人)が蒐集されたもので、
なかには大正15年(1926)から昭和17年(1942)までの映画チラシ1,660点が含まれていました。
チラシのほとんどは、大津市内の映画館で興行されたときに配られたものです。
今回から、畠山コレクションについて、少し連載、紹介していきます。
映画のタイトルや役者の名前も、ファンにとっては時代を感じさせることでしょうが、
それとともに、チラシに記された映画の観覧料や大津市内カフェの宣伝なども、
当時の大津の風俗を知る恰好の資料といえます。
第一回目は、ご存知、嵐寛(アラカン)の鞍馬天狗です。

嵐寛こと、嵐寛寿郎は、阪東妻三郎(バンツマ)や片岡千恵蔵とともに時代劇の大スター。
チラシの中央に、大きく横書きされたタイトル「天狗廻状」は、
昭和7年、嵐寛プロ独立一周年記念として、前後編が制作されました。
鞍馬天狗は、嵐寛の十八番(おはこ)。近藤勇ひきいる新選組とのチャンバラシーンは、
子供たちの圧倒的な人気を得て、シリーズは大ヒットしました。(樋爪)
メモ1
チラシの右下にある「大津キネマ」は、大津市の札の辻にあった映画館です。開館は大正11年。
当時は「近江館」と呼ばれていたらしく、ほどなくして大津キネマと名前が変わり、
帝国キネマ・新興キネマの直営館となりました。同館は、以後、大津東宝、大勝館と改称、
昭和30年頃、さらに昭劇と改称され、同32年頃には閉館しています。
メモ2
チラシの左下に「御優待割引券」が二枚ついています。これを見ると、割引後の階下席は20銭、階上席が30銭。
大都市の封切館の入場料50銭と比べると、大津の映画館はかなり安かったことになります。
ちなみに当時は、お蕎麦が一杯10銭、コーヒーが一杯10銭から15銭くらいでした(朝日新聞社「値段の風俗史」参照)。
メモ3
このチラシも含め、畠山コレクションを紹介した解説図録「大津の映画館」を当館で販売しています。
代金は一冊600円(送料別)。興味のある方は、是非お買い求めください。
第4回 原田たかし絵画教室作品展
2008年12月18日
『第4回 原田たかし絵画教室作品展』開催中!
期間 : 12月17日(水)~12月23日(火・祝)まで
時間 : 9時~17時 (ただし、最終日は16時で終了しますのでご注意下さい)
※22日(月)は休館日です
「光風会」会員で、「日展」会友の原田たかし先生が教える絵画教室の作品展です。
大津に3つある教室と、OB・アトリエの皆さんによる4年に一度の合同展で、今年で第4回めをむかえました。
油絵を中心に、170点の作品が出展されています。

初日は先生による作品講評会が開かれ、皆さん真剣な表情でお話を聞いておられました。

平成20年も残すところあと僅か、当館貸しギャラリーも年内はこれが最後の催しものとなります。
皆様のご来館をお待ちしております
(受付 ささき)
期間 : 12月17日(水)~12月23日(火・祝)まで
時間 : 9時~17時 (ただし、最終日は16時で終了しますのでご注意下さい)
※22日(月)は休館日です
「光風会」会員で、「日展」会友の原田たかし先生が教える絵画教室の作品展です。
大津に3つある教室と、OB・アトリエの皆さんによる4年に一度の合同展で、今年で第4回めをむかえました。
油絵を中心に、170点の作品が出展されています。

初日は先生による作品講評会が開かれ、皆さん真剣な表情でお話を聞いておられました。

平成20年も残すところあと僅か、当館貸しギャラリーも年内はこれが最後の催しものとなります。
皆様のご来館をお待ちしております

(受付 ささき)
第6回 大津市立幼稚園 こども展
2008年12月13日
第6回 大津市立幼稚園 こども展
期間 平成20年12月12日(金)~14日(日)
時間 10:00~16:00
会場 大津市歴史博物館 企画展示室A・市民文化会館 多目的ホール
毎年たくさんのご家族連れで賑やかになる幼稚園展が、今年も始まりました
!

……企画展示室Aに入ると、34園を紹介した特製クリスマスツリーがお出迎えです……
会場では、大津市内の幼稚園に通う4歳児・5歳児の絵や立体作品を展示しています。
展示室は子ども達の作品でいっぱい!!先生方の展示にも力が入っていますよ
見ている方も、いつの間にか笑顔がこぼれてしまいます。
描いたり作ったりするのが大好きな子どもたちの楽しい笑い声が聞こえてきそうですね。こちらは膳所幼稚園のお友達の作品です。

…続いて、市民文化会館の立体作品を紹介します。
ねんどや、空き箱、木の実に葉っぱなど、身近なものが可愛い立体作品に変身しました!
みんなとっても上手でびっくりです!!
…こちらは堅田の浮御堂ですね☆

…ねんどで作ったかわいいケーキ、おいしそう
【イベントの紹介】 会場:歴史博物館 講堂
☆『子育て広場』《笑顔でふれあい》 13日(土)14時~15時 Mr&Mrs八尾「歌と子育てトーク」
☆『おはなし広場』 14日(日)14時~15時 「おはなし会ころりん」による人形劇・歌や手遊び
子ども展の受付では「手作りおもちゃキット」がもらえます。
子ども達のご家族はもちろんのこと、大津市民の皆様も週末はぜひ博物館にご来館ください
(受付 ささき)
期間 平成20年12月12日(金)~14日(日)
時間 10:00~16:00
会場 大津市歴史博物館 企画展示室A・市民文化会館 多目的ホール
毎年たくさんのご家族連れで賑やかになる幼稚園展が、今年も始まりました


……企画展示室Aに入ると、34園を紹介した特製クリスマスツリーがお出迎えです……
会場では、大津市内の幼稚園に通う4歳児・5歳児の絵や立体作品を展示しています。
展示室は子ども達の作品でいっぱい!!先生方の展示にも力が入っていますよ

見ている方も、いつの間にか笑顔がこぼれてしまいます。


…続いて、市民文化会館の立体作品を紹介します。

みんなとっても上手でびっくりです!!

…こちらは堅田の浮御堂ですね☆

…ねんどで作ったかわいいケーキ、おいしそう

【イベントの紹介】 会場:歴史博物館 講堂
☆『子育て広場』《笑顔でふれあい》 13日(土)14時~15時 Mr&Mrs八尾「歌と子育てトーク」
☆『おはなし広場』 14日(日)14時~15時 「おはなし会ころりん」による人形劇・歌や手遊び
子ども展の受付では「手作りおもちゃキット」がもらえます。
子ども達のご家族はもちろんのこと、大津市民の皆様も週末はぜひ博物館にご来館ください

(受付 ささき)
第12回 滋賀の水墨画作家展
2008年12月10日
第12回 滋賀の水墨画作家展

今回で12回目を迎えるこの展覧会は、県内の水墨画作家の作品49点を展示しています。
黒独特のにじみやかすれ、絶妙な濃淡が白黒の世界を楽しませてくれています。
訪れた人達は、作品一つ一つを熱心に鑑賞していました
。
会期:平成20年12月10日(水)~12月14日(日)
会場:企画展示室B
時間:AM10:00~PM4:30(但し、最終日はPM3:00まで)
(受付 T)
今回で12回目を迎えるこの展覧会は、県内の水墨画作家の作品49点を展示しています。
黒独特のにじみやかすれ、絶妙な濃淡が白黒の世界を楽しませてくれています。
訪れた人達は、作品一つ一つを熱心に鑑賞していました

会期:平成20年12月10日(水)~12月14日(日)
会場:企画展示室B
時間:AM10:00~PM4:30(但し、最終日はPM3:00まで)
(受付 T)