看板考現学1
2010年02月06日
最近、町なかをぶらぶらしていて気になるのは、老舗などの看板です。
そこに書かれたお店やさんの名前に、
古くから日本で書かれてきた「くずし字」(変体がなとか漢字の草書体)が
使われていることです。
なんか読めないなあと思って、店の前まで行ってみると
なんだ、ここは昆布屋さんだったのか、と分かります。
たとえば、昆布屋さんの看板でしたら、変体仮名(草書体)で
「古ん婦」と書かれています。
じゃあ、いざ「古」「婦」のくずし字だけを見せられて、
さて、皆さんはお読みになれるでしようか??


写真上は、「こ」と発音しますが、
もとの字は「古」で、写真はそのくずし字です。
写真下は、「ふ」ですが、
濁点が付いてますので「ぶ」と発音します。
元の漢字は、婦人の「婦」で、それをくずし字で書いたものです。
それらの2文字を続けた看板が、写真下です。

僕は、大津市歴史博物館の学芸員ですが、特に「古文書(こもんじょ)」
つまり、このような「くずし字」の解読を担当しており、
歴史博物館で開催する古文書解読講座の講師をしています。
じゃあ、これを講座のテキストに使えないだろうか、と思いつきました。
今回の「昆布屋さんの看板」は、ごくごく入門編です。
これからしばらくシリーズとして続けますので、
皆さん「くずし字」の解読に挑戦してみませんか。
(学芸員ヒヅメ)
そこに書かれたお店やさんの名前に、
古くから日本で書かれてきた「くずし字」(変体がなとか漢字の草書体)が
使われていることです。
なんか読めないなあと思って、店の前まで行ってみると
なんだ、ここは昆布屋さんだったのか、と分かります。
たとえば、昆布屋さんの看板でしたら、変体仮名(草書体)で
「古ん婦」と書かれています。
じゃあ、いざ「古」「婦」のくずし字だけを見せられて、
さて、皆さんはお読みになれるでしようか??


写真上は、「こ」と発音しますが、
もとの字は「古」で、写真はそのくずし字です。
写真下は、「ふ」ですが、
濁点が付いてますので「ぶ」と発音します。
元の漢字は、婦人の「婦」で、それをくずし字で書いたものです。
それらの2文字を続けた看板が、写真下です。

僕は、大津市歴史博物館の学芸員ですが、特に「古文書(こもんじょ)」
つまり、このような「くずし字」の解読を担当しており、
歴史博物館で開催する古文書解読講座の講師をしています。
じゃあ、これを講座のテキストに使えないだろうか、と思いつきました。
今回の「昆布屋さんの看板」は、ごくごく入門編です。
これからしばらくシリーズとして続けますので、
皆さん「くずし字」の解読に挑戦してみませんか。
(学芸員ヒヅメ)
Posted by
otsu-rekihaku
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16:16
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コラム