「大津の遺跡シリーズ9 近江国庁と周辺遺跡」開催中
2011年02月02日
第88回ミニ企画展を開催中です!
今回は、大津の遺跡シリーズとして近江国庁と周辺遺跡を紹介しています。

惣山遺跡付近の上空から近江国庁跡を望む
奈良時代、瀬田川東岸の瀬田地域には、古代近江の行政を統括する国府が置かれました。国府の中心となる行政施設が国庁で、その周辺に国庁と関連する役所や役人の住居、官営工房などが計画的に配置されて、国府域を形成していたと考えられます。
国庁のなかで、国司が政務を執る所を政庁と呼び、この政庁の遺構が昭和38年度の発掘調査で発見されました。政庁は、築地塀に囲まれた空間に、瓦積基壇の上に建てられた四棟の瓦葺建物が配置されています。
国庁跡出土遺物の中で特徴的なものは、流れる雲をデザインした飛雲文(あるいは流雲文ともいう)を配した軒丸瓦・軒平瓦・鬼瓦です。この飛雲文瓦は八世紀後半のものとみられ、国庁以外に国庁関連遺跡などから出土しています。

惣山遺跡出土飛雲文軒丸瓦
今回のミニ企画展では、国庁をはじめ、国庁関連遺跡である惣山遺跡・青江遺跡・中路遺跡・堂ノ上遺跡・瀬田廃寺などの最新の調査成果を紹介します。

展示風景
開催期間は平成23年1月18日(火)から3月6日(日)までです。
是非、ご来館ください
(あおやま)
今回は、大津の遺跡シリーズとして近江国庁と周辺遺跡を紹介しています。

惣山遺跡付近の上空から近江国庁跡を望む
奈良時代、瀬田川東岸の瀬田地域には、古代近江の行政を統括する国府が置かれました。国府の中心となる行政施設が国庁で、その周辺に国庁と関連する役所や役人の住居、官営工房などが計画的に配置されて、国府域を形成していたと考えられます。
国庁のなかで、国司が政務を執る所を政庁と呼び、この政庁の遺構が昭和38年度の発掘調査で発見されました。政庁は、築地塀に囲まれた空間に、瓦積基壇の上に建てられた四棟の瓦葺建物が配置されています。
国庁跡出土遺物の中で特徴的なものは、流れる雲をデザインした飛雲文(あるいは流雲文ともいう)を配した軒丸瓦・軒平瓦・鬼瓦です。この飛雲文瓦は八世紀後半のものとみられ、国庁以外に国庁関連遺跡などから出土しています。
惣山遺跡出土飛雲文軒丸瓦
今回のミニ企画展では、国庁をはじめ、国庁関連遺跡である惣山遺跡・青江遺跡・中路遺跡・堂ノ上遺跡・瀬田廃寺などの最新の調査成果を紹介します。
展示風景
開催期間は平成23年1月18日(火)から3月6日(日)までです。
是非、ご来館ください

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otsu-rekihaku
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12:00
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ミニ企画展