れきはく講座「近江東海道の魅力」
2011年07月17日
さる7月16日(土)、草津宿街道交流館の館長八杉淳氏をお招きし、
「近江東海道の魅力ー街道文化の再発見」と題した講座を開催しました。
当日の参加者は120名でした。
昨夏に引き続き、異常な暑さが続いているなか、
熱心に受講していただいた参加者の方々には、本当に頭が下がる思いです。
深く、お礼申し上げます。
さて、八杉館長は街道交通研究のエキスパートで、
近年には「近江の宿場町」と題したご本も出版しておられます。
また、東海道・中山道を実際に踏破されており、
そういった貴重なご経験に基づく講座ということで、
お話しになる言葉自体に、深い説得力を感じることができました。

パワーポイントで熱弁を奮われる講師・八杉淳氏
講座では、まず東海道そのものの歴史や人馬継ぎ立ての仕組み、
当時の旅館(旅籠)が予約制ではなかったことなど、
江戸時代の旅のシステムを紹介され、
また、東海道には、山や海、川や橋といった、バリエーションにとんだすばらしい風景があり、
江戸から京都まで、10日から13、14日かかる長い行程であっても、
東海道は、当時の旅人を飽きさせない魅力を持っていたということを、お話しになりました。
これなどは、街道を踏破された八杉氏ならではの切り口で、つい聞き入ってしまいました。
なかでも、このブログの筆者である私が興味深かったのは、
当時の旅で、素泊まりで自炊という「木賃宿(きちんやど)」の説明でした。
今までは、旅の経費を安く抑えるために木賃宿に泊まると考えていたのですが、
八杉氏は、他に理由があるのではないか・・と。
それは、食文化の違いではないかということです。
というのも、裕福な庄屋さんの旅でも木賃宿を使っているケースがあるそうなのです。
現在、旅行しても、食事の味付けは一般化し、
旅する人々がとまどわないような、オーソドックスな味付けになっているのですが、
当時は、各地の味付けがさまざまで、自分の口に合うとは限らない。
だから、自炊によって、自分好みの味付けにする必要があり、
わざわざ木賃宿に泊まったのではないか、というのです。
このお話をされたとき、多くの参加者から「おーっ」という感心の声が
あがったのは印象的でした。
最後に、近江東海道の5宿(土山・水口・石部・草津・大津)が、
その「東海道の締め括り」の役目を果たしていたと指摘されました。
現在各地で進められている町づくり活動のなかで、
そういった視点を活かした取り組みをしていく必要があるのではないかと
提言されたのです。
講演内容も、パワーポイントを使って分かりやすく説明されたことから、
参加者も満足された様子でした。
わが大津も東海道の宿場町です。
歴史博物館も、町づくりに携わっておられるグループの方々との交流がありますので、
今回の講演内容を、何か活かせないかと、考えさせられた次第です。
講師の八杉氏、当日参加された方々に、
あらためて感謝申し上げる次第です。ご苦労様でした。
(担当学芸O.H)
「近江東海道の魅力ー街道文化の再発見」と題した講座を開催しました。
当日の参加者は120名でした。
昨夏に引き続き、異常な暑さが続いているなか、
熱心に受講していただいた参加者の方々には、本当に頭が下がる思いです。
深く、お礼申し上げます。
さて、八杉館長は街道交通研究のエキスパートで、
近年には「近江の宿場町」と題したご本も出版しておられます。
また、東海道・中山道を実際に踏破されており、
そういった貴重なご経験に基づく講座ということで、
お話しになる言葉自体に、深い説得力を感じることができました。

パワーポイントで熱弁を奮われる講師・八杉淳氏
講座では、まず東海道そのものの歴史や人馬継ぎ立ての仕組み、
当時の旅館(旅籠)が予約制ではなかったことなど、
江戸時代の旅のシステムを紹介され、
また、東海道には、山や海、川や橋といった、バリエーションにとんだすばらしい風景があり、
江戸から京都まで、10日から13、14日かかる長い行程であっても、
東海道は、当時の旅人を飽きさせない魅力を持っていたということを、お話しになりました。
これなどは、街道を踏破された八杉氏ならではの切り口で、つい聞き入ってしまいました。
なかでも、このブログの筆者である私が興味深かったのは、
当時の旅で、素泊まりで自炊という「木賃宿(きちんやど)」の説明でした。
今までは、旅の経費を安く抑えるために木賃宿に泊まると考えていたのですが、
八杉氏は、他に理由があるのではないか・・と。
それは、食文化の違いではないかということです。
というのも、裕福な庄屋さんの旅でも木賃宿を使っているケースがあるそうなのです。
現在、旅行しても、食事の味付けは一般化し、
旅する人々がとまどわないような、オーソドックスな味付けになっているのですが、
当時は、各地の味付けがさまざまで、自分の口に合うとは限らない。
だから、自炊によって、自分好みの味付けにする必要があり、
わざわざ木賃宿に泊まったのではないか、というのです。
このお話をされたとき、多くの参加者から「おーっ」という感心の声が
あがったのは印象的でした。
最後に、近江東海道の5宿(土山・水口・石部・草津・大津)が、
その「東海道の締め括り」の役目を果たしていたと指摘されました。
現在各地で進められている町づくり活動のなかで、
そういった視点を活かした取り組みをしていく必要があるのではないかと
提言されたのです。
講演内容も、パワーポイントを使って分かりやすく説明されたことから、
参加者も満足された様子でした。
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今回の講演内容を、何か活かせないかと、考えさせられた次第です。
講師の八杉氏、当日参加された方々に、
あらためて感謝申し上げる次第です。ご苦労様でした。
(担当学芸O.H)
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otsu-rekihaku
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